VX-Tは、1960年代当時イギリスのミュージシャンを中心に数多く使用されていたVOX製のTreble-Bass Boosterを忠実に再現したものです。
VX-Tは第2期型をモデルにしています。厳密にパーツの発掘・選定を行い、ほぼ同一の回路構成です。更に、現在のミュージックシーンに合わせ、ベース・サウンドを、よりパワフルでタイトなサウンドにもできます。
60~70年代にかけて、イギリスの殆どのギター・プレイヤー達は、同じようなゲルマニウムを使用したブースターを使用していました。その頃のミュージック・シーンにおいては出過ぎる低域成分は敬遠されました。そこで、ギタリスト達はこぞってトレブル・ブースターを使用し、高域成分を持ち上げていました。そして、ブースターを使用した際の付加効果である邪魔な低域部分のカットを行っていたのです。
VX-Tはトーン・コントロールを装備しています。VX-Tのトーンとギターのボリュームを相関的に使用することで、様々な音色を得られます。トーンを最大にすると、BYRDS時代のロジャー・マッギンの“Jinge Jangle”のような、きらびやかなサウンドになります。
ロジャー・マッギンもこのVX-Tの元となるVOX Treble-Bass Boosterをコンプレッサーと共に使用していました。
トーン・コントロールを真ん中に合わせれば、マイルドな高域成分と、低域がよりしっかりとしたパンチのあるサウンドになります。いわゆるUFO在籍時のマイケル・シェンカーによる「ワウ・ペダルの半止めサウンド」です。
トーンを最小に絞れば豊かな中域と突出しすぎない高域をクリエイトでき、ブルージーなギター・プレイに最適です。
トレブル・ブースターはギターとアンプの間に接続してください。決して、エフェクト・ループには使用しないでください。エフェクト・ループで使用するとプリアンプをドライブすることができません。
ギターのピックアップ、トレブル・ブースター、アンプの相互関係からそのマジカルトーンは生まれます。