RGはロリーギャラガー・トリビュート・モデルで、「Big Guns」や「Lonesome Highway」で有名な、独特のサウンドを再現するためにHS Customをモディファイしたモデルです。因みに、HS Customは、リッチー・ブラックモアの使用で有名な、ゲルマニウム・トランジスタ搭載の初期のホーンビー・スキューズ製トレブルブースターを再現したモデルです。
HS-Customと比較すると、RGはゲインが高く、パンチのある優れたクランチトーンを得られます。ヴォリュームコントロールを半分程度に回せば、初期の「Deuce」や「Live in Europe」や「Against The Grain」のようなサウンドになります。PAFスタイルのハムバッカーをお使いでしたら、ギターのヴォリュームを7程度にまで絞ってみてください。PAFの出力が半分程度になり、Facesのようにアーシーな70年代前半のR&Bサウンドを得られます。
60~70年代にかけて、イギリスの殆どのギター・プレイヤー達は、同じようなゲルマニウムを使用したブースターを使用していました。その頃のミュージック・シーンにおいては出過ぎる低域成分は敬遠されました。そこで、ギタリスト達はこぞってトレブル・ブースターを使用し、高域成分を持ち上げていました。そして、ブースターを使用した際の付加効果である邪魔な低域部分のカットを行っていたのです。
トレブル・ブースターはギターとアンプの間に接続してください。決して、エフェクト・ループには使用しないでください。エフェクト・ループで使用するとプリアンプをドライブすることができません。ギターのピックアップ、トレブル・ブースター、アンプの相互関係からそのマジカルトーンは生まれます。