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Lo-Cap 55
【 3m 】
【 5m 】
【 7m 】
キャパシタンス(静電容量)が非常に低く、高域の減衰を最小限に抑えます。正にパッシブのハムバッカーを搭載したギターには理想的です。音痩せしない中高域は、楽器のトーンを生き生きとさせます。
シルバー・シリーズは、ギターやベースをアンプに繋ぐための楽器用ケーブルです。材質と電気特性には一切妥協をしていません。柔らかさや取り回しの良さよりも、レコーディングでの音質に重点を置いています。
Lo|Flat|Hiと3タイプあり、それぞれ特長が異なります。モデル毎に高域の減衰量が違うので、アンプからの出音も変わります。
ケーブル毎の特性の違いは、特にパッシブ・ピックアップだとハッキリと感じることができます。ただしアクティブの様な高出力ピックアップだと、違いはわずかしか感じられないでしょう。
パッシブ・ピックアップは出力レベルが低いので、このケーブルが高周波減衰フィルターの様な働きもします。
特性のpF/mとは(このケーブルに関してわかり易く言うと)、1メートルあたりの高域の減衰量です。55 pF/mなら、1mあたり55 pFの静電容量に相応して高域が減衰します。なので、減衰量はケーブルの長さによって変わります。
例えば、10メートルのLo-Cap 55と4.4メートルのHi-Cap 125の特性は、どちらも550 pFで同じになります。
できれば、ケーブルの長さは5メートル以下を推奨します。もし長さが必要な場合は、減衰の少ないモデルをお勧めします。
プラグは高品質なノイトリック製です。Lo-Cap 55には、太いケーブルに対応するNP2XLを採用しています。また、Flat-Cap 90とHi-Cap 125にはNP2Xを採用し、片側がLプラグのモデルは、NP2RXを採用しています。
アビー・ロード・スタジオ(ロンドン)
Tony Iommi – Black Sabbath
Gary Moore
Dan Dearnley - Eric Claptonのギターテック
Martin ‘ACE’ Kent – Skunk Anansie
「当社は他社のものより優れたサウンドです。」どのメーカーもが言う謳い文句です。今回レビューするケーブルは、単に良いですとは謳わずに、サウンドがどう違うのかを説明しています。
ギターケーブルには重要な2つの事柄があります。まず1つはノイズを最小限に抑えること。そしてもう1つは音質です。
ポイント:Van DammeのLo-Cap 55ケーブルの仕様は55pF/mです。これは電気容量が低いということで、高域の減衰が少ないということを表しています。これに加えて、Flat-CapとHi-Capという製品も用意されています。
シングルコイルやハムバッカー(特に、アクティブでは無いヴィンテージタイプのピックアップ)を搭載したギターの場合、Lo-Cap 55ケーブルでは、音の違いがハッキリと分かります。
同じ長さのGeorge L’s|Planet Waves|Whirlwindのケーブルと比べてみました。アンプはFender Hot Rod Deluxeです。高域は期待通り目立ってハッキリと力強さがあります。しかし、それ以上に驚いたのは、しっかりとした中域です。スタジオで使えばハッキリと違いがわかります。
絶縁体に発泡ポリエチレン、芯線とシールドに銀メッキ無酸素銅線を使用した、いわゆる高級ケーブルです。Lo-Cap 55は、パブやクラブの様な混雑した会場のライブで、とりわけペダルボードを使っているなら、スペックが過剰かもしれません。
しかし、高品質な機材を使用するレコーディングで、ギターとアンプのサウンドを最大限に引き出したい場合、サウンドを色付けなくそのまま伝えたい場合、このケーブルは特にお勧めの逸品と言えます[MT]