概要
ナチュラルで音楽的なコンプレッション/レベリングで高く評価されていたPro VLAがより進化しPro VLA II になりました。Pro-VLA II は、トラッキング、ミキシング、マスタリング、ライブサウンド、放送等、高度なダイナミクスコントロールが求められる場で多大な力を発揮する真空管コンプレッサー/レベリングアンプです。
VCAではなくオプチカル回路を採用しています。オリジナルソースに、ナチュラルで音楽的なコンプレッションを加え、自然にレベリングします。マスタリングに便利なエンハンス・リンクモードも備え、初代Pro VLAより、音質、機能、耐久性等、様々な点で進化を遂げています。
オプチカル回路と真空管ゲインステージ
オプチカル回路と、厳選した12AT7真空管によるゲインステージを採用しました。これらにより、優れた音質と音楽的でナチュラルなコンプレッションを実現しています。オーディオ経路にも音質のロスがないよう拘り、マスタリングでも使用可能な音質を実現しました。
マスタリングに便利なエンハンス・リンクモード
ステレオリンク時にCh1のレベルコントロールがマスターコントロールに、Ch2のレベルコントロールがバランスコントロールになります。このモードはマスタリング時に重宝します。
見たいものを全て表示する3つのメーター
入出力レベル用のVUインプット/アウトプットメーター、アベレージとピークホールド両方を表示するLEDメーター、正確な10段階LEDゲインリダクションメーター、と三つのメーターを搭載しています。またVUメーターのバックライトはLEDを採用しているので電球切れの心配がありません。
Pro VLAからの改善点
1. エンハンスリンクモード
ステレオリンク時にCh1のレベルコントロールがマスターコントロールに、Ch2のレベルコントロールがバランスコントロールになり、マスタリング時に重宝します。
2. LED 出力メーター
- 常に出力レベルを表示するため、入出力レベルを同時にモニター可能
- LED メーターがアベレージ、ピークホールド、両方を表示
3. アタック、リリースコントロールがスイッチから可変コントロールに変更
- アタックタイム( 0.25mSec〜50mSec)
- リリースタイム( 0.15Sec 〜 3Sec.)(短いリリースレートではプログラム・ディペンデンド
4. 耐久性の向上
5. ノイズの低下
- 民生用オーディオ機器でも最適なレベルでのオペレーションが可能な+4dBu/-10dBv モードスイッチ搭載
- ハムノイズなどが少ないトロイダルトランス採用
- より広いダイナミックレンジが得られるよう真空管回路の改良
- トランスシールドの向上
6. スレッショルド、アウトプットゲインのレンジ拡大(オペレーションレンジの拡張)
- スレッショルド-20 to +15から-30dB to +20dBに拡大
- 最大出力ゲイン+10dBから +20dBに拡大
7. VUメーターのライトがLEDに変更
8. クリック付きポット採用
スペック
- Input Impedance
- Balanced / Unbaranced 10k Ohms
- Maximum Levels
- Range Switch: +4dBu/-10dBV selectable
- Inputs: +20dBu (in +4dBu mode) / +10dBV (in -10dBV mode)
- Output: +20dBu (R load ≥ 10K, 0.1% THD)
- Output Gain: +20dB max
- Frequency Response: 10Hz to 100KHz (+/-0.5dB)
- Dynamic Range: >100dB (20-20kHz)
- THD@0dBm Out: <0.1% (typical)
- Equivalent Input Noise (EIN)
- +4dBu mode: -99dBu ('A' weighted)
- -10dBV mode: -107dBu ('A' weighted)
- Attack Time: 0.25 msec to 50 msec variable
- Release Time: 150 msec to 3 sec variable
- Slope Variable: 2:1 to 20:1
- Max. Attenuation: 30dB
- Dimensions: 89H×483W×233Dmm
- Weight: 4.8kg
- Power Requirements: 100VAC 50Hz/60Hz