Jazz Special Bass

Kay Jazz Special Bass

希望小売価格:¥125,000+税

JAN:4519581027765

CODE:K5970VBK

ハードケース付き

 

待望のケイ、ジャズ・スペシャル・ベース遂に復活

ダブル・カッタウェイ・ボディ、生鳴りがよく豊かな低音のセミホロウ構造、フィードバックを抑えるオリジナルのブレイジング、シングルコイル・ブレイド・ピックアップ、金色の〈K〉が輝くKel-Von-a-torヘッド等、KAYならではの数多くの特長を備えています。

 

ブレイド・ピックアップ

ブレイド(刃物の刃)の用に薄いピックアップ。ケイ・オリジナルのモデルをフロントに装備。音の立ち上がりに優れ、自然でアコースティックなトーンを生み出します。細かなニュアンスを出せるので、ジャズ系、ロック系、どちらのプレーヤーにもオススメです。

Kay Jazz Special Bass Blade Pickup

スペック

カラー

ブラック

ボディ

バック:アーチド・メイプル

サイド:メイプル

トップ:3プライ・カーリー・メイプル

フィードバックしにくいブレイシング

パーフリング

ブラック&ホワイト・セルロイド・バインディング

ネック

セットネック、カナディアン・メイプル、20フレット、アバロン・ポジション・マーク

指板

ローズウッド、31インチ・スケール、12インチR

ペグ

ビンテージ・タイプ

ブリッジ&テイルピース

ローズウッド・ブリッジ(高さ調節可能)、トラピーズ・テイルピース

ピックアップ

シングル・コイル・ブレード・ピックアップ × 1

コントロール

ボリューム、トーン

ナット

牛骨

ヘッド

“Kel-von-a-tor” エンブレム

塗装

ポリエステル、光沢

ケース

専用ハードケース付属

 

記事

Electric Guitar VOL.30掲載記事です。

Kay Jazz Special Bass Review

ロックン・ロールが産まれた1950代を代表するブランドの一つとして知られるKayブランド。ジャズ、ブルース・マン、そしてロカビリー/R&Rプレーヤー達に愛されたヴィンテージ・モデルが蘇った。(文:谷川史郎)

The Kayストーリー

The Kay(ケイ) ミュージック・インストルメントとして1930年代初期にシカゴで創立されアーチ・トップ・ギターをはじめシン・モデル、ベースなどをラインナップ、50年代になると特に本国アメリカでは、ギターをメール・オーダーで購入可能という当時としては革新的なセールス・システムを取り入れたブランドとしてエントリー・クラスにヒット。ビギナーをはじめホロー・タイプのモデルを中心にラインナップしていたKayのギターはハウリン・ウルフらブルース・マン、そしてジャズ、初期ロックン・ロール・シーンを中心に愛用者を拡大していった。50年代後期に入るとプロ・シリーズとしてハイエンド・モデルをラインナップ。中でも現在でもレジェンドなジャズ・ギタリストとして名を残しているトップ・ジャズ・ギタリスト、バーニー・ケッセルのシグネイチャー・モデルを発表することによってプロ・ユース・クオリティーのブランドとしての知名度を得た。今回紹介のジャズ・スタイルをターゲットにしたベースなども発売しているが、R&Rをはじめギター・インスト・バンドなど幅広いジャンルで使用されていく。

 

しかし、その後エレクトリック・ギター・シーンはロック・ミュージックの台頭と共にソリッド・モデルへと移行。Kayもボブ・ディランやエリック・クラプトンらの使用もあったものの、レトロなデザインやロック・プレイへのプレイアビリティーなどの点でマイナー・メーカー的なイメージとなってしまう。しかし、ポール・マッカートニーのシングル・ジャケットやプロモ・ビデオでの使用など、その50年代的オールディーでオリジナリティーの高いシルエットによってレトロ、ヴィザール・ギター・シーンなどには必ずと言ってKayのギター、ベースは登場し、'50年代アメリカン・ギターの代表ブランドとして、その名を見つける事ができた。その後ロック・ギター・シーンを中心にヘヴィーなどよりも、ドライブ系へと進化するサウンドの中、Kayブランドのギターはロック向き変形ソリッド・モデルなど出すものの、アコースティックやエコノミーなエントリー・ブランドとして一部のレトロ・ファンを残しメジャー・シーンからは遠のいてしまう。

 

しかし2000年代に入りそのレトロかつ渋さを持つデザインやトーンを継承し、現代のサウンド・シーンに対応したブランドとしてカリフォルニアから再登場。特に今回紹介するヴィンテージ・シリーズは、トラディショナルなジャズ・ギタリストはもちろん、かつてのKayを知らないロック世代には新鮮なルックス、キャラクターのブランドとして注目を浴びはじめている。

'50sモデルらしいこだわりのデザイン

モダンかつ高級感のあるダーク・ブラウンとホワイトのツートーン・カラーに仕上げられたハード・ケースを開けた瞬間、そのレトロでモダンなルックスが目に飛び込んでくるK5970V ジャズ・スペシャル・モデル。

Kay Jazz Special Bass Case

高級感のあるツートーン・カラーの専用ケース

今回試奏したモデルは、ブラック・フィニッシュ(ブロンド・フィニッシュも有り)のボディーに大きめでユニークなデザインを持つピック・ガードが貼られている。オフ・ホワイト地にゴールドの細かい撚り糸のような柄が入ったピックガード、そして専用ハード・ケースにも入れられているブランド・ネームの頭文字「K」を配したヘッドの大きなゴールド・プレートKel-von-a-torヘッド・ストックが、まずモダン・ポップ的な印象を強く感じさせてくれる。

Kay Jazz Special Bass Headstock

ヘッドに立体的に付けられたKel-von-a-torエンブレム

このヴィンテージ・モデルには、ボディー・トップだけでなくコントロール・ツマミの名称(vol,tone)がツマミの数字部分に入れられているなど、各所にオリジナル・デザインやアイデアが取り入れられている。独自のブレイシングやオリジナル・サイズのピック・アップなど、サウンド面からパーツ1つまでKay独自のデザインが施されている。まだデザイン的に自由度の高かった'50年代エレキ・ギター/ベース・シーンを感じさせ、シンプルなコントロール類、ピックガードのシェイプなど、Kayならではの雰囲気を醸し出している。

ヴィンテージ・リイシューのK5970Vジャズ・スペシャル・モデル

今回紹介するベースは「ジャズ・スペシャル・シリーズ」としてラインナップされたレトロ・デザインが個性を放つヴィンテージ・リイシュー・モデル。ジャズ・モデルとネーミングされているように、発売当時のスタイル同様にジャジーなトーンをキャラクターとし、メーカー出荷時点でフラット・ワウンド弦が張られているのがこのモデルの大きな特長と言えるだろう。

 

'50年代に発表されたオールディーかつポップなイメージを感じさせるオリジナル・デザインによるピックガードが付けられたオリジナル・ダブル・カッタウエイ・デザインのフラット・トップ・ボディーは、アコースティック・ギターの構造と同じようなKay独自のチェンバー・ブレイシング・システムを持つアコースティック・ホロー・タイプで、3プライによるカーリー・メイプル・トップ。そして緩やかなアーチを持つメイプル・バック、サイドにはメイプルという仕様。セミ・アコースティック・サイズのボディー厚によるシン・ボディーのホロー・タイプながら、生鳴りも良く豊かな低域を持っているが、ブレイシング・デザインに独自のアンチ・フィードバック構造を取り入れているため、余計な低音の膨らみやハウリングを押さえたナチュラルなベース・トーンが得られるよう設計されている。

Kay Jazz Special Bass Body

ユニークなピック・ガードとレトロながらポップ感のあるボディー・デザイン

Kayヴィンテージ・シリーズの特長的シルエットにもなっているヘッド部のオリジナルKel-von-a-torエンブレムとRoger Fritzとシグネイチャーされたトラスロッド・カヴァーをもつネックは、'50s、'60sといったヴィンテージ系ヴィザールなどに多くある31インチ・スケールでCタイプの細めのスリム・ネック。オールディー・モデルに多い、細いグリップを持つネックは、1ピース・カナディアン・メイプルを採用。弦間も狭めに作られているため、ナット付近では一般的なベース・ギターのネック・グリップというよりは、どちらかと言うとギターの細めのネックをグリップしているような感覚で、ジョイント部に向かいスムーズに太さが増していく。

Kay Jazz Special Bass Neck

ハイ・ポジションが弾きやすいカッタウエイとスリムなネック

フィンガーボードにはローズウッドを採用。細めでややラウンドの付けられたフィンガー・ボードには、ニッケル・シルヴァー製ジャンボ・フレットが打たれスリム・ネックでもピッチの安定としっかりとしたトーンが得られるよう考えられている。最終フレットは20fだが、17フレット・ポジションでダブルカット・シェイプ・ボディーとセット・ジョイントされているため、ハイ・ポジションまで非常にスムーズにポジショニングができる。全体的にスリムに仕上げられ、ロー・ポジションでの押さえ易さや移動し易いハイ・ポジションなど、レトロなボディー・デザインながら広いレンジでもプレイし易いようデザインされている。弦間も狭めにされているためビギナーや女性ベーシストにも弾き易いだろう。ホロー・ボディーによるジャズ・スペシャル・モデルだけにウッディーでナチュラルなトーンが得られるよう、ブリッジ&テイルピースにもフル・アコなどアコースティック・モデルにマウントされているタイプのような、ローズウッド・ブリッジとトラピーズ・テイルピースを使用している。自然なサステインとソフトなテンション感を作り出しているが、ブリッジのサドルとスタッド部分にはスティール・パーツを採用。フラット・ワウンド弦でも適度なアタックとサステインそしてソリッド・ベース系の分離の良さが得られるよう考えられている。サドルはブリッジに成形された溝に装着するように作られるなど各所にKay特有のこだわりが表われている。

Kay Jazz Special Bass Bridge

ウッド・ブリッジと金属サドル/スタッドのコンビネーション

アコースティック・トーンを支えるオリジナルピック・アップ

ホロー・ボディーとコンビネーションを組みナチュラルでアコースティックなトーンを生み出すピック・アップには通常のシングル・ピック・アップに比べ、半分以下の幅を持ちながらツイン・ブレード仕様にされたKayオリジナル・シングルサイズ・ピックアップをマウント。とてもスリムなルックスながらアンプからはクリアーでアコースティックなトーンを持つ低音が出てくる。ピック・アップはフロント・ポジションに1基だけだが、立ち上がりやブライト感などトーン全体がバランスよく素直に出てくる感じだ。クセを付けずにシンプルに弦とボディーのサウンドを拾ってくる感じだが、フラットな分、ピッキング・ポジションなどのニュアンス・フォローも付け易く、このあたりはジャズ系、ロック系、どちらのプレーヤーにも弾き易いだろう。

Kay Jazz Special Bass pickup

フラットな特性を持つブレード・タイプのオリジナル・シングルピック・アップ

ピック・アップのコントロールは、ヴォリューム&トーンがボディーのボトム下寄りにシンプルにレイアウトされているが、トーン・コントロールはハイカット・タイプになっているため、通常のトーン・コントロールのようにアタックが消えトーン全体がソフトになっていくのではなく、低、中域がある程度残ったまま、高域が抑えられていく感じでトーンが落ちていく。モコモコなトーンになるのではなく少しづつアタック感、エッジの部分が滑らかなサウンドへと変化していくという感じだ。これは、やはりフラット・ワウンドでのジャズ・トーンを基本としたサウンド・メイクを前提にしたコントロールだと思うが、あくまで弦のナチュラルなトーンを基本にしたサウンド・メイクを求めるプレーヤーには、とてもトーンメイクし易いトーン・コントロールだろう。このハイカット・タイプのトーン・コントロールは、本体のヴォリューム・コントロール、そしてアンプ側のイコライザーとマッチさせる事によって、ピッキング時のアタックなど、かなりキメ細かく調整できるので一般的なパッシヴ・タイプのトーン・コントロールに比べると、かなり使い易く、フレーズや曲によっての微妙なトーン・セッティングを楽しむ事ができるだろう。もちろんヴォリューム・コントロールによってもレベル位置によって微妙なトーン・メイクが可能で、ベース側のヴォリュームを若干落とし気味にしたフラット・ワウンド弦と指弾きならではのアコースティック感のあるオーソドックスなベース・トーンは、ソリッド・ボディーでは得られない独特な箱鳴りを持ったアコースティックなトーンを感じさせてくれる。

Kay Jazz Special Bass Control

トーンはハイ・カット・タイプなど、細部に渡り個性が光る、コントロール・ツマミ

またジャジーなトーンだけではなく、レコーディングなどでアメリカン・ヴィンテージ・アンプやプリ・アンプなどでのヴィンテージ・チューブ・トーン系のシミュレートを基にフラット弦をピックで弾き、60年代インスト・バンド系やオールディーなポップ・サウンドに近付ける場合にもこのベースは最適なトーンを造り出してくれるだろう。

 

ピックアップ自体の持つシングル特有の明るいサウンドは、クセが無くフラットなトーンを持っているため、ラウンド・ワウンド弦を張ることによって、アタックを活かしたクリアーでエッジのしっかりとしたベース・サウンドを出す事もできる。フラット弦に対してサステインも増すので、ロック的なサウンドにはラウンドを張るとクリーンでレンジの広いベース・サウンドが得られるハズだ。ホロー・ボディーなだけにラウドなドライヴ系のベース・サウンドには、フィードバックなどの点で難しいかもしれないが、歌モノやオールディーなソウル/R&Bベース・トーンをはじめ、ライトなポップ・バンドの中でブライトさとシングル特有のクリアーな低音を活かしたピック弾きなど、ジャズ・タイプだけではなく幅広いスタイルに使えるサウンドを持ち合わせている。

 

ElectricGuitar 30|JUL・2010

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Kay Jazz Special Bass
Kay Jazz Special Bass Blade Pickup
Kay Jazz Special Bass Case
Kay Jazz Special Bass Headstock
Kay Jazz Special Bass Body
Kay Jazz Special Bass Neck
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Kay Jazz Special Bass Control
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